社長メッセージ

代表取締役社長 平野 量夫 写真

当社グループは1918年の創業以来100年以上にわたり、「開発型企業」として培ってきた技術と伝統をもとに、鍛造技術にこだわり続け、製品の強靭さと耐久性を追求し、独自の発想で革新的な製品の開発に挑戦し続けてまいりました。さらには、「顧客満足」の精神のもと、品質・コスト・納期(QCD)の最適化を図り、ものづくりに欠かせない価値を提供しながら、幅広い産業分野へ製品を展開してまいりました。
 しかしながら、当社を取り巻く環境は、円安によるインバウンド需要の拡大など景気回復への期待がある一方で、米国の様々な政策や資源・エネルギー価格の上昇といった影響により、先行き不透明な状況が続いております。
 このような状況のなか、主要事業である金属製品事業においては、鍛造技術をさらに磨き続け、アナログ製品の開発にこだわりながらデジタル技術を応用して付加価値を高め、高い顧客満足の実現を目指してまいります。さらには、顧客の困りごと解決のための独自性に富んだ「スキマを埋める」製品の企画・開発に注力し、問題解決による顧客満足度向上を通して業界のトップメーカーを目指してまいります。
 これらを具現化するため、吊クランプ管理アプリケーション「S ・ M ・ A ・ Я ・ T 」のプロモーション戦略の拡大や、新製品開発プロジェクトによる新製品の投入、一気通貫生産体制の構築によるQCD向上等により、販売拡大及び競争力強化に繋げてまいります。
また、新物流倉庫・組立工場が2024年秋に本格稼働し、物流と生産の高効率化に取り組むとともに、今後、本社工場敷地内の物流倉庫及び仕上工場跡地に新工場の増設を予定しております。これらによりさらに収益構造を高めることで、より一層の企業価値向上を目指してまいります。
 また、海外市場においても、日本生産、日本品質をアピールポイントとし、販売パートナーとの関係性強化及び新規市場開拓等に注力するとともに、吊クランプを中心とした販売拡大に向けたソリューションビジネスを強化してまいります。これらにより、ブランドイメージと認知度向上を図り、さらなる海外販売拡大を目指してまいります。
 環境関連事業につきましては、連結子会社である株式会社スーパーツールECOが手掛ける環境関連事業について、2028年までに受注済み案件を完了させ環境関連事業から撤退しますが、売電部門の3ヵ所の発電所は順調に稼働しており、収益に貢献している為、引き続き事業に取り組んでまいります。
 当社グループは、「鉄とともに これまで100年 これから100年」鍛造技術を継続し、極めることこそが今後100年間の当社の原動力と成長力の核と位置付けています。匠の技術を継承しながら、世界水準の「匠」を目指して、顧客満足度を高める製品を世に出し続け、「世界のスーパーツール」のポジション獲得を目指してまいりますので、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

2025年6月6日
株式会社スーパーツール
代表取締役社長 平野 量夫

 

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